里帰り出産について

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助産師のひとりごと

里帰り出産って、どんなイメージですか??

お母さん(もしくは義母さん)に産後のお世話をしてもらって、快適に過ごせる、すぐに相談にのってもらえるから安心、、、という感じでしょうか??

実は意外と、里帰り出産っていい事ばかりじゃないんです。

知っておきたい里帰り出産のデメリットがいくつかありますので、ご紹介します。

①両親が体調を崩す

産後1か月の育児はひたすら大変です。睡眠時間も満足に取れません。それをお年寄りの方が支えるということ、、、どうなんでしょう??
里帰り中に両親が体調を崩してダウンしてしまうこと、結構多いですよ。
くれぐれも無理をさせないように。

⓶夫が父親になれない

夫が楽だから里帰り出産をするというのはそもそも間違った考え方。夫婦で作った子供なんですから、夫婦で育てることが基本です。
女性は10か月間お腹の中に赤ちゃんを抱え、出産し、すぐに母親になることができます。しかし、旦那さんは父親になるという実感はなかなかわきません。産まれてきた赤ちゃんと触れ合うことで、少しづつ父親になったという実感がわいてくるのです。
それを、最初の1か月の一番赤ちゃんの成長が著しい時を見ないで過ぎてしまうなんて、もったいないです。
初めの1か月はとても大変な時期なので、そこを夫婦二人で協力して乗り越えていく事で、奥さんへのいたわりの気持ちや、子供への愛着が育っていくんですね。

③子供にとっても適応が大変


病院から里帰り先、里帰り先から自宅へと何度も生活の環境が変わるため、赤ちゃんにとっても環境に適応していくのが大変です。移動してから数日間ひどくぐずるというのもよくあることです。

④意外と自分も疲れる

これ、本当に多いです。子育てに関して両親からあれこれ言われて落ち込んだり、ケンカして帰ってきましたっていう話、よく聞きます(^▽^;)
赤ちゃんが泣いていれば「おっぱい足りてないんじゃないの??もっとミルクをのませたら?」「あんまり抱っこしてると抱き癖がつくわよ」などなど、、、ただでさえ手探りで不安な中子育てしているのに、子育ての大先輩からそんなこと言われたら自信を無くしてしまいます。
昔と今では子育ての仕方が変化しているってこと、意外とわかってもらえないこともありますよ(-_-;)
実家には実家の生活のペースもありますからね。意外と自宅で一人の方が、自分のペースでできて楽だった、、、なんていうことも。



以上の事を考えると、里帰り出産って意外とメリットだけじゃなくて、デメリットもあるんですよね。

両親が近くにいらっしゃるのなら、ちょっと来てご飯を作ってもらったり、買い物をしてきてもらうくらいのサポートをしてもらうのがベストなのかもしれませんね。

どうしても里帰りしないと、、、という方もいらっしゃると思います。
その場合は、できるだけ早く自宅に帰ってくる、ご主人も一緒に実家に泊まり込むというのはいかがでしょうかね。
親に頼るのではなく、自分が親になっていかないといけないですよね。


今はスーパーで売っているお弁当でも、栄養バランスが整っていて美味しいものがたくさんありますし、宅配なんかもしてくれます。産後サポートや、ファミリーサポートセンターなんかもありますよ。
自分の産後の体調と相談しながら、便利なものは利用しつつ、新しい生活を楽しくスタートいけるといいですね。
応援しています!!


これは余談なんですが、、、最近新生児訪問に伺うと、かなりの確率でご主人にお会いします。
もうかれこれ10年以上新生児訪問をしていますが、これまではほとんどご主人とはお会いすることはなかったのですが、ここ2~3年で3件に1件くらいの高確率でご主人にお会いします。
リモートワーク、育休取得が急激に進んでいるんですかね。時代の変化です。

そして、家事や育児に積極的なパパもすごく増えている感じがします。
これについてはまた別のブログでお話したいなーと思います。

では、今日はこのへんで。






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